意外と気にしていない増配率

銘柄を選ぶ上でみなさんは何を気にしますか?

・利回り
・○年連続増配
・売上高推移
…etc

など、いろいろあると思いますが、増配率の観点で銘柄を選んでいる方は意外と少ないのではないでしょうか。連続増配銘柄を選ぶのは前提として、どうせ選ぶなら増配率が高い銘柄を選んだほうがリターンが高くなりますよね。

というわけで、保有銘柄の配当金が過去10年でどれくらい増配したか検証してみましょう。

過去10年分の配当金増配率

コード 銘柄 2013年 2022年 増配率
1928 積水ハウス 28円 90円 3.2%
2503 キリンホールディングス 36円 65円(予想) 1.8%
2914 日本たばこ産業 68円 150円(予想) 2.2%
4042 東ソー 12円 80円 6.7%
5020 ENEOSホールディングス 16円 22円 1.4%
7453 良品計画 11円 40円 3.6%
8098 稲畑産業 23円 110円 4.8%
8766 東京海上ホールディングス 18.3円 85円 4.6%

増配率で言えば東ソー、稲畑産業東京海上ホールディングスが上位ですね。
逆に増配率が低いキリン、JTENEOS保有しているのは、株を始めたときに

( ^ω^)「ディフェンシブ銘柄が(多分)良さそう(って聞いた)」

と情弱丸出しでで購入したものが、偶然値上がりしたので保有しているだけです。(小声)

増配余地がない銘柄

そして、ここで過去5年間分の配当性向の平均を併記してみます。すると・・・

コード 銘柄 2013年 2022年 増配率 配当性向
1928 積水ハウス 28円 90円 3.2% 42%
2503 キリンホールディングス 36円 65円(予想) 1.8% 76%
2914 日本たばこ産業 68円 150円(予想) 2.2% 77%
4042 東ソー 12円 80円 6.7% 26%
5020 ENEOSホールディングス 16円 22円 1.4% 49%
7453 良品計画 11円 40円 3.6% 33%
8098 稲畑産業 23円 110円 4.8% 29%
8766 東京海上ホールディングス 18.3円 85円 4.6% 62%

この表から、以下の事実が導き出せます。

増配率が低い:配当性向が高いので、増配余地がない
増配率が高い:配当性向も低く、今後も増配を期待できる

これに気づいてから、増配率が高い銘柄を積極的に買うようになりました。
ただ、増配率が低い銘柄も減配実績がないという点では「定期預金銘柄」としての価値があるので、この話はまた別途。

※出典 IR BANK - 企業分析・銘柄発掘